1月の定例会では、2つの提案がありました。
①1年生国語「くじらぐも」の授業風景から、「話し合い活動について」「すぐに姿勢が
崩れてしまう子どもへの支援」の2つの視点で学びあいました。
②「協同学習」について、今までの思い込みから脱却した、これからの「協同学習」につ
いてみんなでワイルドに話し合い、学びあいました。
提案1 国語科の学習で育てる「話し合い活動」とは
①「相手の話を聞く力」を育てるために
・相手の考えを聞けなければ話し合い活動は成り立たない
・上手に話せなくても話し合いに参加できるという安心感
・聞き手を育てることで話し手が育つ
②すぐに姿勢が崩れる子どもにたいし具体的にどのような対応を取ればよいのか
小学校1年生「くじらぐも」の授業実践をビデオ提案
主な協議内容
・1年生でなくても、45分間ずっと座っていることは大変なことである。1時間の中に、
立ったり、座ったりの活動があるほうが子どもにとっては負担がない。
・姿勢がすぐに崩れてしまうということは、パーソナルスペースに難があることが多
い。姿勢が崩れる場合は、声かけなどの指導とともに、目で抱いてあげる必要もあ
る。
・先生が挿絵や短冊を掲示しようとした時に子どもたちは、一斉に教員や黒板のほうに
視線を向けていた。→視覚的提示物で子どもの感心興味が高まることがわかる。
もっと、話し合いの活動の前に、視覚物を使う活動を導入することで学びへの関心が
高まり、集中する時間も伸びていくのではないか。
・どの先生の授業の中にもUDは存在する。たとえば、音読後個人名を挙げて具体的に
良いところを価値づけている。主発問の後に、ペア対話を設け、多くの子どもが積極
的に考えられるように手立てをとっている。「~さんが言いたいことわかる?」と問
い返している。 「ちょっと止めていい」と発言の意味を確認する言葉をかけてい
る。
・そもそも、一年生が活発に話し合いをしなければいけないととらえるところに問題点
はないだろうか。6年生までに話し合い活動としていくつかの段階に分けて考えてい
く必要がある。
提案2 協同学習について
「学び合い」とは
⇒子どもが互いの考えや疑問を交わしながら学ぶ
協同的学びのよさ
・自分が学んだこと、感じたこと、考えたことなど、表現する機会が増える
・教員が使う言葉よりも、子どもの言葉は、より多くの子どもに伝わりやすい
・子ども同士が交流することで
→自分に合った学び方に出合う
→多様な考え方を取り込む
→わかってもらえる喜びや達成感を得られる。
主な協議内容
・「話し合い≠学び合い」という説明があったが、否定的な言葉では何をすればよいの
か分かりづらい。協同学習の良さは誰もが感じ認めている部分である。具体的に何
をするのかを明確にしていく必要がある。
・小学校段階から高校段階までの協同学習の段階があると取り組みやすさがでてくる。
・よい聞き手を育てることがよい!?
小学校低・中学年では、「よい聞き手」よりも「自らの思いや考えを主張する子ど
も」を育てるほうが、子どもたちの成長段階から考えても自然で負担が少ないのでは
ないか。ただし、聞き方・聞く姿勢などについては指導する必要があると思う。
・話し合い≠学びあい 教えあい≠学び合い わかった・できた≠学びがある などと、
今まで「学び合い」と捉えていたことを、一度疑ってみることで、さらに深く「学び
あい」について追求できると感じた。
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